離婚を決意したら(離婚の準備)
結婚は「勢いだ」と言いますが、離婚はそう簡単ではありません。感情だけで離婚の手続きを進めるのは危険です。冷静な判断で、賢く離婚を成立させるには、離婚前の準備をしっかり整えておく必要があります。
《離婚にかかるお金の準備》
お互い離婚に同意している場合であっても、すんなり離婚が成立するとは限りません。離婚するにあたり慰謝料や財産分与、親権、養育費、年金分割などの条件を決める必要があります。しかし、なかなか折り合いがつかず、数ヶ月または数年の時間が要されるケースも少なくありません。
この離婚成立までに必要な費用や、離婚後に新生活をスタートさせるために必要な費用を、離婚前に用意することが重要となります。例えば結婚前の貯金や、両親からの相続金は共有財産ではないので、自分名義の口座に移しておきましょう。
また、夫婦でお金の管理を別にしている方は、夫の預貯金やお給料を把握しておく必要があります。
《離婚後の生活をシミュレーションする》
離婚が成立したにも関わらず生活ができないと、新しい人生を歩むのが遅れてしまいます。先述した新生活スタートに必要な費用をはじめ、新居の確保、就職先などを見つけておきましょう。離婚後の家計をシミュレーションする場合、給料・養育費・公的扶助(児童手当など)・慰謝料などの収入面と、家賃・光熱費・食費・教育費などの支出面を押さえ、対策を立てる必要があります。
当事務所では、離婚後のシングルマザーに理解のある就職先をご紹介しております。
しっかりと基盤を作ってから一歩踏み出しましょう。
《子どもの預け先を見つけておく》
子どもを引き取る場合、就職などを考慮して子どもの預け先を確保しておく必要があります。実家が頼れる時はひとまず安心ですが、そうでない場合は保育園や学童保育などを見つけておきましょう。自治体によって保育園の条件・体制は異なるため、事前に確認しておくと安心です。保育園・学童保育以外にも、一時的に子どもを預かってもらえるファミリーサポートを利用する方法もあります。
離婚準備が不十分だったために、離婚後に泣き寝入りする方も少なくありません。新しい人生を支障なく送れるよう、慎重に進めていきましょう。
多田ゆり子行政書士事務所では、離婚相談・不倫の慰謝料請求に関するご相談を承っております。離婚専門の行政書士が迅速かつ親身に対応致します。